ヘンテコな家族 /39・40

The MANZAI〈5〉 (ピュアフル文庫)

The MANZAI〈5〉 (ピュアフル文庫)

中学校3年生お正月の話。
むしろ初詣に行くだけ?…行くだけ、でもないんだけども。
じっくり濃密に書かれてるよなぁというか。相変わらず会話のテンポがスゴイ。
なんなんだ、あれ。ずーっとくすくす笑いながら読んでたよ。
本当面白いわぁ。歩がどんどん毒されてきたね。ツッコミがよくなってきたもんね。
不本意なのにあれよあれよと巻き込まれてくのが可愛い。
高原蓮田のイケメン2人はかっこいいし、
森口の妄想のぶっ飛び具合の凄まじさと篠原が蓮田を心配する姿と
歩のところにすっ飛んでやってくるのに恋のライバルだと思ってる萩本と
女の子のキャラクターも個性的で大好きなのです。


幸福な食卓

幸福な食卓

家族の再生物語…なのかなぁ。
変な家族なの。お父さんがお父さんやめるって言ってみたり、
お母さんは別居して自由気ままだったり、天才児って言われてたお兄ちゃんは
大学には行かないって宣言して農家になってみたり。
主人公の女の子はそんな家庭内では割と普通に育った…か?って感じ?
ある出来事が原因で家族がこうなっていったっていうきっかけがあるんだけど
女の子はそれにトラウマみたいなものがあるんだよね。
でもある意味これはこれで家族の形なのかなぁ。
ありなのか?ありかもな?ってちょっと思ってしまった。
だけど最後の展開がきつい。
それがあるからこの家族は普通の?うーん、まぁ、普通の家族に戻っていく
一歩を踏み出すことになるのかもしれないけど、
女の子にとっては残酷だよな…と思わずにはいられなかった。
幸せの形ってたぶん人それぞれだから何とも言い難いし、
きっとこの女の子は強く生きていくんだろうって思えるんだけどね。