暗黒な透明感 /34・35・36

気付いたらなんだろうこのラインナップ…という読み方をしてた。

あなたの呼吸が止まるまで

あなたの呼吸が止まるまで

朔ちゃんが、賢くて、賢いがゆえに悲しい。
もう本当にしんどかった…。なんという読後感。疲労
島本さんってこんな重いのも書けるのね。
それでもお父さんがいる空間は優しい感じがしていいなぁ。
大好きになるのが分かる気がする。
小学生って、こんなに考えてるかな?って思うけど、
考えてるんじゃなくて感じてるのかなぁ…。
きっと大人すぎることはないなぁっていうのは思った。


波打ち際の蛍

波打ち際の蛍

続けて島本さん。
これはあたしの島本さんのイメージそのままっていう感じ。
ちょっとふわふわしてて、飴細工みたいな?うーん?
さみしがり屋のおはなし。
ナラタージュほどの衝撃はなかったけど面白かった。
さとる君が大好きだわぁ。あんな人がそばにいたらいいのに。
あたしはあのクリアケース?あれを見て喜べる彼女になりたいよ。


ノスタルジア (角川文庫)

ノスタルジア (角川文庫)

本屋さんで表紙に惹かれたの。
あの松山ケンイチの愛の一冊フェアはちょっとずるいと思う。
どうかな?ってちょっと窺いながら読んでたんだけど
冷たい雨が似合うというか。作中は雪が降ったりしてるんだけど
なんかそういう話。青春文学賞をこう受賞させるか…っていう。
こわいんだよね。漢字で怖いとか恐いじゃなくて、ひらがなでこわい。
スッって感じだったり、ぞっとするような描写が淡々としてて。
さらさら読んでるんだけどちょっと止まって考えるとダメなの。
それでもね。うん。なんか惹きつけられるものがある。
些末なおもいでの矢鳴も、dysprositosの森川も。
ゆっくりじっくり読み返したいな。